JSAセミナー2024開催報告

•	JSAセミナー“エステティシャンのための継続教育セミナー2024”Vol.52

 今回52回目となる、「JSAセミナー2024~エステティシャンのための継続教育セミナーVol.52」を9月3日(火)~4日(水)の2日間にわたり、大崎ブライトコアホール(東京・品川区)にて開催いたしました。 本年は、公益財団法人日本エステティック研究財団 理事長 関東裕美先生をお迎えして<特別講演>として、「安全な施術をするために知っておきたい~エステティシャンのための基礎知識」についてご講演を承りました。講義の最後には、昨今、事故情報が問題となっているHIFUについて、厚生労働省からも監視指導がされている等の情報提供もされました。
 お客様のニーズが多様化している中、美容脱毛のみならず、プロフェッショナルなエステティシャンとしての技術に加え、多岐にわたる知識が求められていることから、セミナーでは、今注目されている〝睡眠"について取り上げ、「ライフステージ・ライフスタイルと睡眠・健康」では睡眠が、身体的・精神的不調などにも影響を及ぼすこと、また、「睡眠特化型鍼灸マッサージ治療院で行う施術メソッドを活かしたツボケア」では、ツボケアの実演も踏まえてサロンワークに即日活かせる内容で構成していただきました。
他にも、メディアでも話題の〝腸活”について「腸から変わる!あなたの健康未来」、女性にとって働きやすい社会や環境サポート、QOL(生活の質)を上げるという広い意味でも用いられるフェムケアに関する「女性のライフステージと膣マイクロバイオームの変化から考える~新しいフェムケアの考え方」、どの年代でも約30%の人が巻き爪になるという健康問題と解決方法についての「足元の健康と美の関係性~爪の形が意味する体のトラブル」、現代病と言われる「本当はコワイ肩こり~自律神経、肌荒れ、お腹ポッコリ、頭痛、目の疲れ」。今回の美容電気脱毛についての講演は「お客様と脱毛士にとって有意義な高周波脱毛法~アメリカでの経験を踏まえて」という脱毛先進国アメリカの技法、ポジショニングやツールの紹介もしていただき、幅広い内容だったため、受講者にとりまして、サロン業務で活かせる内容が盛りだくさんでした。CPEになられてまだ年数の浅い方々やCPE以外の美容電気脱毛有資格者、エステティシャンの方も全国から受講され、当セミナーへの関心の高さと信頼を、一層実感いたしました。

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JSAセミナー[エステティシャンのための継続教育セミナー2024 vol.52]

講義1: 特別講演 関東 裕美
公益財団法人日本エステティック研究財団 理事長
公益社団法人日本毛髪科学協会 副理事長
稲田堤ひふ科クリニック 医学博士 公益社団法人日本皮膚科学会専門医
「安全な施術をするために知っておきたい~エステティシャンのための皮膚知識」

エステティックの安全性や衛生研究、営業者の経営倫理の確立を通して消費者被害防止を図り、業界健全化を目的に厚労省公益認可を受け設立された研究財団で、2013年から理事長を拝命し社会啓発に努めている。老若男女幅広く美容施術に期待する現状であるが過剰施術で安全性を逸脱することがあってはならない。
エステティシャンとして皮膚科学・皮膚疾患を理解し安全な施術を心掛けて欲しい。

関東 裕美
講義2: 有竹 清夏(さやか)
埼玉県立大学大学院 保健医療福祉学研究科 教授 保健学博士 米国認定睡眠検査士(RPSGT)
「ライフステージ・ライフスタイルと睡眠・健康」

私たちの眠りは、思春期や成熟期、更年期などライフステージ、またライフスタイルによっても影響されます。例えば、女性の体はいくつかの女性ホルモンと密接に関連していますが、これらの月単位、年単位の生体変化により眠りは影響を受け、身体的・精神的不調や不眠、眠気などの睡眠問題が生じることも多くあります。
一方、男性の体もホルモンの影響を受ける点でも例外ではありません。今回、私たちの眠りについて皆様と改めて考える機会にできればと思います。

有竹 清夏
講義3: 國澤 純
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所
医薬基盤研究所 ヘルス・メディカル微生物研究センター 副所長/センター長
「腸から変わる!あなたの健康未来」 

近年、健康維持・増進のために「腸活」をする人が増えています。その背景には、腸の働きが、腸だけでなく、皮膚(肌)を始めとする様々な身体機能に影響を与えることが分かってきたことがあります。
本講演では、食事と腸内細菌に焦点を当て、近未来の健康を考える上で重要な「腸活」について紹介したいと思います。

國澤 純
講義4: 吉形 玲美
特定非営利活動法人更年期と加齢のヘルスケア 副理事長
公益社団法人日本産科婦人科学会産婦人科専門医 医学博士
「女性のライフステージと腟マイクロバイオームの変化から考える~新しいフェムケアの考え方」

理想的な腟マイクロバイオームはラクトバチルス属を主体とする乳酸菌が保たれた状態であり、性感染症や婦人科癌を予防するなど広く健康効果との関連が示されている。ラクトバチルスの維持には女性ホルモンが深く関与しており、月経周期や女性のライフステージで腟マイクロバイオームは大きな変化を認める。本講演では腟マイクロバイオームの変化をとらえた新しいフェムケアについて提案したいと思う。

吉形 玲美
講義5: 高山 かおる
一般社団法人足育研究会 代表
埼玉県済生会川口総合病院 皮膚科 主任部長 東京医科歯科大学 臨床准教授 皮膚科専門医
「足元の健康と美の関係性~爪の形が意味する体のトラブル~」

巻き爪を例にとると、おおよそどの年代でも30%ほどの罹患率があるとされるほど足爪のトラブルの頻度は高い。巻き爪は、その形を補正することにだけに注目されるが、爪は身体の健康状態を示すバロメーターとして機能していることを知らなければいけない。
本講演では、爪の形に潜在的に反映されている健康問題と、その解決方法について解説する。

高山 かおる
講義6: 内田 朝美
株式会社フレアス 未来創造ラボ
鍼灸・マッサージ師
「睡眠特化型鍼灸マッサージ治療院で行う施術メソッドを活かしたツボケア」

日本人は世界の中で最も睡眠時間が短く、大きな課題を抱えている。睡眠特化型治療院で実際に行っている施術の中から、睡眠の基礎知識と研究成果(エビデンス)を取り入れた施術メソッドの一部を実際に体感し、明日から施術に取り入れられる知識と技術の習得型学習を行う。正しいツボの位置とマッサージ効果の科学的根拠を理解し、QOL向上につながる施術提供を目指す。

内田 朝美
講義7: 遠藤 健司
東京医科大学 整形外科学分野 准教授
一般社団法人日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄外科指導医
「本当はコワイ肩こり~自律神経、肌荒れ、お腹ポッコリ、頭痛、目の疲れ」

最近疲れやすく、集中力が無く、物忘れをしやすくなった、手足が冷える、肌荒れ、お腹ポッコリ、頭痛、目の疲れなど、肩こりからはいろいろな症状が発生します。肩こり自体は、生活からくる体調不良のひとつですが、放置すると、うつ状態になってしまい生活に大きな支障をきたしてしまいます。なぜ肩こりがさまざまな症状をひきおこすのか、どう対処したらよいかを説明したいです。

遠藤 健司
講義8: 藤川 恵子CPE
Private Esthetic Salon Elsa オーナーエステティシャン
CIDESCOインターナショナル・エステティシャン
「お客様と脱毛士にとって有意義な高周波脱毛法~アメリカでの経験を踏まえて」

現在、性別・年齢問わず、脱毛経験者が多くいらっしゃいますが、経験した脱毛法(レーザー脱毛・美容ライト脱毛等)で満足した結果を得られていない方や、硬毛化・増毛化など新たなお悩みを抱えてしまった方も多くいらっしゃいます。これらを解決できるのは「美容電気脱毛」ですが、日本では認知度が低く、痛い・時間がかかるイメージがあるのが現状です。私自身が脱毛先進国のアメリカで体験した「スーパーフラッシュ法」の有効性・必要性(痛みが少ない!早い!確実性が高い!)の認知度を高めることが、お客様と脱毛士にとって有意義であることをお話しさせて頂きます。

藤川 恵子
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